クレジットカード

クレジットカードは日本では利用率が低いといわれている。しかしそれはキャッシング利用を含めた場合で、ショッピング利用だけを考えるとそれほどでもないだろう。国内で発行されているクレジットカードの枚数は3億枚を突破しているので、クレジットカードを持つことができる18歳以上で、計算すれば一人当たり3枚以上は保有している勘定になる。クレジットカードが嫌いで作らない人などもまだ多いので、実際にクレジットカードを持っている人だけで考えると4〜5枚位の平均になるかもしれない。

 

クレジットカード会社ではカード会員を増やさなければ利益に結びつかない。特に貸金業法が改正されてからはキャッシングでの利益が見込めないので、ショッピング利用率が高い会員を増やしていかなければならない。常に会員を増やし続けなければいけない宿命なのだ。毎年新入社員が社会に出てくるので、対象者は増えていくが少子化の影響で今後はその対象者も少なくなり、小さなパイの奪い合いになるのは明らかだ。すでに合併も行われていてクレジットカード業界は縮小傾向にある。

 

こうした状況の中でクレジットカード会社が新しく会員を獲得するためには他社にはないサービスや特色を打ち出していく必要がある。最近発行されているクレジットカードには今までにはない傾向もうかがえる。特に年会費に関しては条件付で無料にするといった利益をある程度確保する傾向にある。ポイントプログラムにしても基本的な還元率は変えずに利用金額に応じて還元率をアップするサービスが主流だ。NTTドコモのDCMXなどは還元率を1%から0.5%にダウンさせている。一律1%よりは利用金額に応じてボーナスポイントを付与したり、特定日にポイントを3倍にしたりといったサービスのほうが利益を確保できるからだ。

 

これから発行されるクレジットカードは、単純にカード会員に有利なサービスはほとんど付帯されないだろう。さまざまな条件付でサービスが提供されるのが一般的になるはずだ。もともとポイントサービスは付加的なもので、本来はショッピング利用を後払いでできるというのがクレジットカードの機能だ。年会費無料でしかもポイント還元が大きいといったカード会員に都合がよすぎるクレジットカードは今後あまり期待しないほうがいいだろう。

 

クレジットカードを利用する側としてはサービスや条件の違うクレジットカードを選ぶのは、今以上に難しくなるといえるだろう。このサイトではクレジットカードの基本的な情報やカードを選ぶ方法やクレジットカードを比較するポイントなどを解説している。自分にあったクレジットカードを選ぶ参考にしてほしい。